栄養バランスを考える

チキンベースのキャットフード

野良猫など屋外で生活をしている猫は、スズメなどの野鳥やねずみを獲って生活をしています。
もともと鳥を食すことの多い猫にとって、チキンベースのキャットフードは大好きな味です。
キャットフードに使われる肉の原料で、一番多く使われているのが“チキン”になります。
中にはチキンベースのキャットフードをほとんど口にしない猫ちゃんもいるようですが、大体の猫ちゃんが問題なく食べてくれるでしょう。

猫が好むこと味ということもあって、チキンベースのキャットフードは、各メーカーから数多くの種類が販売されています。
ドライフード、ウェットフード両方のタイプで豊富な種類があり、年齢別、体調別などからも幅広く選ぶことができます。
ウェットタイプのキャットフードの場合は、鶏そのものの素材を活かして缶詰やパウチに詰められています。
ですが、ドライフードの場合は鶏を乾燥し粉末化された“チキンミール”を扱っています。
チキンミールの主な原料は動物性タンパク質ですが、他にも、リジン・メチオニン・シスチンなどのアミノ酸組織を多く含んでします。
チキンミールと副産物を同じもののように勘違いしている人もいますが、副産物は鶏のクチバシやトサカ、内蔵などの産業廃棄物を使用しているものを言います。
ですが、チキンミールの場合は、人間が食べられる肉や骨を消化吸収しやすいように砕いたものがほとんどです。

ただ、中のは人間には売り出せない部位を粉砕してわからなくしているメーカーもあります。
ですので、キャットフードを選ぶ際は信頼できるメーカーのキャットフードを選ぶようにすると良いでしょう。
また、“チキン”と聞くと一時期話題に上がっていた“鳥インフルエンザ”の猫への影響を気にされる人も少なくないようです。
鳥インフルエンザのペットへの感染はほとんど報告されていませんが、タイでペットとして飼われていた2匹の猫が、養鶏場の鶏を食べて感染をした例も報告されています。
室内のみで飼われている猫ちゃんは心配ありませんが、自由に外へ出ることのできる猫ちゃんはスズメや鳩を捕まえてくることがあるので必ず安心とも言い切れません。
万が一、様子がおかしいと感じることがありましたら、すぐに病院に行って診てもらうと良いでしょう。

鳥インフルエンザのウィルスは食品の中心温度が70°を超えると死滅すると言われています。
キャットフードに使われているチキンミールやささみのほとんどは加熱処理を加えているため感染の心配はありません。
もし、万が一を心配されるようでしたら、鳥インフルエンザ感染の心配が少ない国産の鶏を使用したメーカーを選ぶと安心でしょう。