栄養バランスを考える

食べきりサイズのキャットフード

猫に必要な一日のカロリー数については『体重に合わせて選ぶキャットフード』でも少しお話をしましたが、
たとえば室内で飼っている1歳くらいの成猫で体重が3.5キロの猫ちゃんでしたら“体重3.5kg×70カロリー=245カロリー”の計算になります。
ですので、この子の一日に必要なカロリー数は約“240カロリー”ということになります。

猫の食事は一日に2回くらいに分けてあたえますので、1回の食事に必要なカロリー数は約“120カロリー(240÷2=120)”と言うことになります。
たとえば、大きな袋に入ったドライフードを、毎回、必要なカロリー量を計ってあたえることは意外と手間がかかりますよね。
そんな時、食べきりサイズに小さく小分けされたキャットフードが便利になります。

キャットフードの種類にもよりますが、25gに小分けしてあるタイプでしたら1回に5袋、60gに小分けしているタイプでしたら1回に2袋あたえれば良いのです。
ドライフードの中には大きな袋の中に、小さく小分けされて入っている商品もありますので忙しい飼い主さんにはとても便利です。
缶詰などのウェットフードは素材を活かした単品料理(たとえばまぐろのみなど)の一般食が多いのです。
栄養のバランスを考えてドライフードなどの総合栄養食と一緒にあたえる事が理想的です。

しかし、缶詰は1缶に80g~100gくらいの量が入っていることが多く、ドライフードと合わせてあたえるとなると、どうしても少し余ってしまうのです。
缶詰などのウェットフードは水分を多く含んでいるため、一度開封をしてしまうと腐りやすく長持ちしません。
また、時間がたった缶詰は匂いが変わってくるため猫ちゃんが食べてくれない場合もあるので、できるだけ余らせたくないものです。

そんな時に40gくらいの食べきりサイズでつくられた缶詰が便利になります。
これぐらいの量でしたら、1缶まるごとドライフードを合わせてあたえても栄養のバランスが悪くならないので余らせる心配もありません。
また、少ない量で小分けされていた方が余らせることが少ないので、キャットフードの質を落とさずにあたえる量の調節をすることができます。
食べきりサイズのキャットフードはおやつにも便利です。

おやつも一度にたくさんあたえるものではないので、たくさん入っているパッケージの商品はどうしても余らせてしまいます。
ドライフードでしたら多少日持ちはしますが、ウェットタイプのおやつをあたえたい時は食べきりサイズのキャットフードをあたえた方が安心です。
また、猫ちゃんと一緒に旅行に行くときも食べきりサイズのキャットフードが活躍します。
泊まりの旅行に出かける時などは、それでなくても荷物が多くなりますから猫ちゃん用の荷物はできるだけ減らしたいですよね?

食べきりサイズのキャットフードでしたら、必要な量だけを持ち歩くことができるので荷物を少なく済ませることができるのです。
たくさん袋を使ってもったいない…。
なんて感じる人もいるかもしれませんが、忙しい方や効率よく猫ちゃんにエサをあたえたいと考えている人には食べきりサイズのキャットフードはとても便利だと思いますよ。