栄養バランスを考える

ビーフベースのキャットフード

ビーフベースのキャットフードは猫の食つきがよく栄養分が豊富だと言われています。
人間でも、焼肉・ステーキなどのスタミナ料理と言えば牛肉をイメージしますよね。
猫の同じ感覚なのか、牛肉は野生の感覚を呼び起こすみたいですね。

チキンベースのキャットフードと比べると種類は少なめですが、最近では、ドライフード、ウェットフード、おやつなど様々な種類のキャットフードにビーフが使われています。
牛肉には豊富なタンパク質と脂肪分が含まれています。
牛肉に含まれる脂肪分には、猫が体内で合成することのできないリノール酸やアラキドン酸といった必須脂肪酸が多く含まれています。

特にアラキドン酸は動物性脂肪の中にしか含まれていないので積極的に摂る必要があります。
猫は人間よりも多くの脂肪分を必要としますので、赤みのよりも脂肪の多い部分をあたえた方がより効果的でしょう。
また、成長促進作用のあるビタミンB2やタンパク質の合成に必要なビタミンB12、高酸化作用で老化防止にもなるビタミンEなどのビタミン類を豊富に含みます。
そして吸収のしやすいヘム鉄や亜鉛、カリウムなどのミネラル分も豊富に含んでいます。
その上、余分な脂肪を燃焼してエネルギーに変えるカルニチンも含まれているのです。

猫に牛肉をあたえるときにまず問題になるのが、加熱を加えることが必要かどうかです。
基本的には生であたえても問題はありませんが、牛肉には寄生虫や細菌などが含まれている可能性がありますので、少しでも不安に感じる人は加熱処理されたキャットフードを選んであたえた方が安心でしょう。
ただ、大抵のキャットフードは加熱処理をして製造されていますので、念のためチェックをする程度で構わないと思います。

また、一時期話題になったBSE問題(別名:狂牛病)が猫に感染しないかを心配される人も多いようですね。
最近ではだいぶ終息をして話題にあがることも少なくなりましたが、当時、狂牛病に感染した肉から作られたキャットフードを食べて、猫が死亡した例も報告されています。
外国産の牛肉を使用している場合は、どのような牛が原料に使われているのかを調べる手段が少ないので、心配な人は国内産の牛肉を使用したキャットフードを選ぶと良いでしょう。
全ての食べ物に言えることですが、栄養分が豊富だからと言ってあたえ過ぎることにも問題があります。
牛肉は脂肪分を多く含んでいるため、必要以上にあたえると肥満になるい可能性が高まりますし、牛肉に含まれる必須脂肪酸にはアレルギーを起こす原因が含まれていると言われています。
ビーフベースのキャットフードばかりをあたえるのではなく、他の栄養素を含んだキャットフードとバランス良くあたえるように心がけましょう。
ドッグフードにも様々な種類がありますが、愛犬の好みに合わせたものを与えてあげてください。