栄養バランスを考える

キャットフードで便通改善

猫は以外にも便秘になりやすい動物です。便秘になってもあまり重要に感じていない飼い主さんも少なくないようです。
ですが、便秘は大腸炎や結腸などの病気が関係している場合もあるので十分に注意が必要です。
また、猫の便秘は高齢猫や肥満猫に多い傾向があり、そのまま放置しておくとひどい場合は死にいたることもあるのです。

まず、毎日トイレの掃除をしている飼い主さんは、日頃から猫ちゃんのうんちをチェックするように心がけましょう。
日頃からチェックをする習慣をつけておけば、ちょっとした変化でも見逃すことがないはずです。
トイレの時間が長くなり、コロコロと小さな便ばかりをするようになったら要注意です。

肉食である猫が、本来野菜を摂取することはほとんどありません。
野生で暮らす猫は、狩りで獲った獲物や昆虫から体に必要なビタミンやミネラルを摂取することができます。
そして、草食動物のお腹にたまっている植物からは少量の食物繊維を摂取することができるのでわざわざ野菜を食べる必要がないのです。
しかし、家の中で暮らすようになった最近の猫は、このような方法でビタミンやミネラル、食物繊維を摂ることができません。

特に、便秘を解消するためには人間と同様に食物繊維の摂取がとても大切になってきます。
市販のキャットフードの中には“便秘改善用のキャットフード”も販売されています。
便秘改善用のキャットフードには基本的に食物繊維が含まれているので適量あたえることで便秘解消の効果が期待できます。
また、便秘改善用のキャットフードをあたえることで、毛づくろいで飲み込んだ毛玉を排出してくれる効果も期待できるのです。
便秘になりやすい猫の特徴として毛並みの長い子が多いようですから、毛玉を排出しやすくすることで便秘解消も同時に期待できると考えられます。

とは言っても、腸の長さがとても短く、もともと野菜を食べることのない猫に大量の食物繊維をあたえる事は、余計に腸を詰まらせて状態を悪化させる可能性もあります。
いきなり便秘解消用のキャットフードに切り替えるのではなく、普段のキャットフードに少しずつ加えて様子をみると良いでしょう。

また、便秘の原因として考えられるのが、運動不足や水分不足になります。
運動量が少ないと新陳代謝が悪くなり腸も活発に働かなくなりますし、水分が不足することで排便がうまくできなくなります。
便秘が気になりだしたら、一緒に遊ぶなどして猫ちゃんの運動量を増やしてあげてください。また、ウェットタイプのキャットフードだけに頼らずに水をあたえるようにして下さい。
水道水のカルキの臭いを気にして猫ちゃんが水を飲まないようでしたら、一度沸騰をさせてカルキを抜いてからあたえると良いでしょう。

このような方法をとっても全く改善がみられないようでしたら、便秘の原因は他にあるかもしれません。
早めに病院に行って先生に相談をしてみることも大切です。