栄養バランスを考える

キャットフードでヘルスケア

キャットフードには“一般食”“総合栄養食”“健康管理食”と言われる種類があります。
一般食とは、素材そのものを活かして作られる単品料理のことで、缶詰などに多いタイプになります。
おかずのような感覚なので一般食だけをあたえ続けると栄養が偏る可能性があります。

総合栄養食とは、猫が必要とする栄養素がバランス良く配合されたキャットフードのことを言います。
キャットフードと水だけで健康を維持することができるので、毎日の食事のメインとしてあたえることができるキャットフードになります。

健康管理食とは、特定の栄養の補助や内容を調整して、猫の体調に合わせた健康管理をするキャットフードのことを言います。
特定の疾患や症状がみられる猫ちゃんにとって、健康を維持するために大切なキャットフードになります。
健康管理食には、実に様々な種類がありますが、代表的にあげられるキャットフードの種類http://www.catmobilerecords.com/syu.htmlをいくつかご紹介します。

■ 肥満用
カロリーを管理して肥満を改善するために作られたキャットフードです。
100gあたり340~380kcalくらいにカロリーを抑えてあります。
急にあたえる量を減らすことは猫にとってストレスになりますので、低カロリーに抑えた肥満用のキャットフードは猫にとってもうれしいキャットフードです。

■ 毛玉ケア用
猫がグルーミングをした毛を排出しやすいように食物繊維を多く含んだキャットフードです。
室内で過ごすことが多くなった最近の猫は、食物繊維の不足によって上手く毛玉を排出できない子がいると言います。
腸や胃に毛玉がたまると“毛玉症”という病気にかかる可能性もあるので、毛足が長い猫ちゃんや毛が抜けやすくなっている猫ちゃんには毛玉ケア用をあたえると良いでしょう。
また、便秘改善用のキャットフードにも食物繊維が多く含まれている場合があります。

■ デンタルケア用
歯周病の原因となる歯石をつきにくくし、歯の健康を保つ栄養素を多く含んだキャットフードです。
キャットフードの形や大きさなどを工夫して、猫が噛み砕くことで歯石を落としたり、つきにくくしたりする商品が多いようです。

■ 運動不足の猫用
肥満用と同じように通常のキャットフードよりもカロリーを落としたキャットフードです。
毛玉ケアの機能やうんちの臭いを抑える成分が含まれている商品もあります。

■ 胃腸が弱い猫用
腸内菌のバランスを整えて下痢や便秘を改善するキャットフードです。
オリゴ糖や乳酸菌を配合して善玉菌を増やし、消化吸収の良いタンパク質を含んでいる商品が多いようです。
腸内環境が悪いと免疫機能が低下して病気にかかりやすくなる可能性がありますので、胃腸が弱い猫は体調を十分に注意してあげることが必要です。

■ 食の細い猫用
嗜好性を高めて食欲のない猫ちゃんでも食べやすいように作られたキャットフードです。
少ない量で栄養を補えるように、高タンパク・高脂肪のキャットフードが多いためあたえすぎには注意しましょう。

他にも猫ちゃんの体調に合わせた様々なキャットフードが販売されています。
猫ちゃんの日頃の様子を観察してその子にあった健康管理食をあたえるようにしてください。
ただ、健康管理食は特定の症状に対して作られている場合が多いので、そればかりをあたえると栄養が偏る可能性があります。
体調の変化を感じた時はすぐに病院の医師に相談をして、適切な食事をあたえるように心がけましょう。