栄養バランスを考える

チーズ入りのキャットフード

猫が大好きなチーズ。
可愛い猫ちゃんからおねだりをされるとついついあたえてしまいますよね。
チーズにはタンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル、カルシウムなどの豊富な栄養素が含まれているので猫にもおすすめの食品です。

ただ、人間用のチーズには塩分が多く含まれていますので、必ず塩分を抑えた動物用のチーズをあたえるように気をつけて下さい。
猫用のチーズには様々な種類があります。
おやつ用のチーズだと、ナチュラルチーズをそのまま使った商品や保存が効くようにフリーズドライに加工されたチーズ。
食べやすいように小さくカットされたチーズやササミと混ぜてソーセージに加工したものなどたくさんの種類があります。

ご飯用にキャットフードにチーズが入っているタイプには、香ばしいカリカリフードの中にトロッとしたチーズが入っているような贅沢な商品もあります。
チーズは栄養面でも優秀なので、たくさん猫ちゃんに食べさせてあげたいところですが、猫の中には体質的にチーズが合わない子もいます。
人間にも乳製品を食べてお腹を壊す人がいるように、猫の中にもチーズなどの乳製品を食べることで下痢や軟便になってしまう子もいます。
猫にチーズをあたえるときは、その子の体調に十分に注意をしてあたえるようにして下さい。

また、チーズを過剰にあたえ続けると“尿石”ができやすくなる可能性もあります。
尿石とは、タンパク質・マグネシウム・カルシウム・尿酸などが結合をして石のように固まったもののことを言います。
あなたのお家の猫ちゃんの様子を少し観察して見て下さい。
頻繁にトイレに行くようになる・トイレにしゃがんでもあまりオシッコをしていない・オシッコに血が混ざってピンク色になっている。
そして、トイレを我慢できずにいろいろな場所でおもらしをしてしまうなどの症状が見られたら、尿石症を疑ってください。

尿石をそのまま放っておくと尿を排出することができずに膀胱がパンパンに膨らんでしまいます。
尿が肝臓を逆流したり、肝臓で尿を作りだすことができなくなったりすることで急性肝不全となり、尿毒素が体内へとまわってしまうと、わずか3日程度で亡くなることもあるのです。
少しでも様子がおかしいな?と感じたらすぐに病院に連れて行ってあげて下さい。
後悔してからではもう遅いのですから。

チーズ入キャットフードの中には、尿石を防ぐために低マグネシウム設計で作られているキャットフードもあります。
尿石が気になるようでしたら、このような商品を選んであげると良いでしょう。
チーズは栄養満点の食品ですが、どんなものでもあたえ過ぎはよくありません。
おやつに少量あたえる程度に抑えたり、小さくカットされたチーズをキャットフードに混ぜたりしてたまにあたえる程度にしましょう。